このモデルは、テラス席で飲食をする人に「あったかいお茶とその付け合わせを無償で提供」することで、少しでも長く座ってもらう、という店舗側が積極的に回転率を下げにいく戦略です。
ターゲットは、テラス席に座りゆっくりしたい客層です。遠距離移動して疲れた人の多い新幹線周辺や、単純に外の景観が良い場所にある飲食店は、なおさらこの客層を狙った方が良いです。彼らは、外で心地よく満足げな顔をして座っていてくれるはず。とはいえ、彼らも何も払わずにゆっくり居座り続けることもできないので、ある程度のお金をお店に落としてから帰っていきます。
そして第二のターゲット（こちらがメイン）は、テラス席に座る人の満足げな顔を通りから見て、入店してしまう新規顧客です。そうやって入店してきた新規顧客たちには、高利益率の主力製品をバンバンオススメをして、高い客単価で帰っていただく。
つまり、店舗側からすれば、一定の無償提供が必要にはなりますが、顧客が幸せそうな顔をするという、これ以上にない広告を店頭に出し続けることができます。冒頭の「積極的に回転率を下げにいく戦略」というのは、こういうことです。
コロナ対策とテラス席の相性も良いかなと思いますので、この時期に是非！